無職3日目。無職という新たな一日が朝から始まった。なんとなく慣れない寂しさがありつつ、不規則な生活も新鮮さを感じさせてくれる。今日の朝、英語学習のためのアラームが鳴り、心の中では自分を起こす声が響いていたが、起きることはなく、結局寝坊してしまった。僕の中で英語学習は、仕事と同じくらい大切な存在だった。その日の気持ちの振り幅を決めるくらいに重要だ。でも、今日は違った。
夕方には面接が予定されている。少し緊張するが、その緊張感も久しぶりで新鮮な気持ちに感じる。せっかく外出するなら、その前に歯医者にでも行ってみようと思った。というのも、最近歯茎に気になる白い物体が見つかり、その白斑というらしいものが何なのか調べたくて仕方なかったからだ。大学病院の紹介状を数週間前にもらっていたので、それを利用して診察を受けることにした。
大学病院は小さな町の病院とは全く違う。その独特な雰囲気と、システム化がすごく見える。建物に入ると、受付スタッフが迎えてくれる。受付の仕事は大変だろうと思うけど、誰もが頑張って仕事をこなしている。医師の数も多く、診療室は常に忙しそうだ。
案内係がエントランスに立っていて、向かうべき方向を教えてくれる。その隣にはセルフ受付の機械があり、それぞれの診療科へ向かうための案内がわかりやすく表示されている。私は初診だったので、問診票を記入した。その後、番号札が呼ばれ、次に進むための指示が出された。
何科に振り分けられるのかは、病状によるのだろう。その科の専門の受付で再度情報を提出し、次に進むための指示を待つ。待ち時間がある間に、ディスプレイに表示された情報に従って移動した。
病院はビジネスであり、その中で患者の満足度を高めることが求められる。時間を過ごしている間に、「お待たせしました。申し訳ございません」という言葉を数回聞く。これは病院のスタッフが患者に対して配慮している証であり、大きな病院だからこそのプロフェッショナルなサービスだと感じた。
しかし、どんなにシステムが整備されていても、最終的にはそのシステムを動かす人間がいなければ、何も始まらない。大規模な病院ほど、その事実がよく分かる。多くの人々が働いていることで、病院という一つの組織が成り立っている。その働き手たちは、多くの患者に対応しながらも、一人一人に丁寧に接している。その様子を見ていると、人間の力の大切さを改めて感じる。
そんな病院での診察結果は、思ったよりも思わしくなかった。原因はよく分からないとのことだった。それでも、とりあえず細胞診を行うから、3週間後に再度来院するよう指示を受けた。痛みもないし、見た目もそれほど変わらないから、とりあえずは大丈夫だろうとのことだった。
無職3日目。これまでの日常とは全く異なる一日を過ごした。不安もあるけれど、新たな可能性を見つけることもできた。そんな日々がこれからも続くのだろうか。まだまだ未知なる日々だが、その中で新たな自分を見つけられることを期待しながら、今日も一日が終わる。
無職の日々:変化と新たな出会いの3日目
投稿日:2023年7月6日 更新日:
執筆者:zakana