こんばんは。
とある話を聞きました。
列車内で人が倒れた
知人が列車で移動中に、人が倒れたそうです。ざわつく車内で、周りの人もそういった場面に慣れておらず非常ボタンを押したそうです。
列車は、快速列車で停車駅のすぐそばだったが緊急停車し、かえって時間がかかってしまったそうです。
停車駅で駅員が乗り込み、その後どうなったかはわからないけどなんとかなったとのことでした。
普通はわからない
列車が非常停止するまでは、少し想像できるかもしれませんが周りの人は、結構パニックになると思います。その中で次の駅で駅員を呼ぼうという冷静な判断ができる人って少ないのでは。と個人的に思います。
最近は、乗務員と通話ができる非常ボタンの設置が進んでいるようですが、一部の最新車両のみのような気がします。
そして、一度緊急に列車を停めてしまうと基本的には運転士の判断で列車を動かすことはできないのだと思います。
細かな規則はわかりませんが、緊急停車した場合は指令(管制塔のような場所)に報告し、許可をもらい運転再開するのだと思います。
乗客側の私たちは、非常ボタンを押すと緊急停車するので体調不良の方がいたときは駅で対応してもらう、ということを覚えておいて損はないのかな。と思いました。
JR西日本のホームページに書いていたこと
JRおでかけネットというサイトがあり、こう書いてありました。
緊急を要する場合は、「車内非常ボタン」を押してください。
https://www.jr-odekake.net/railroad/service/aed.html
●ドアに傘等を挟んだまま列車が動き出した時
●車内で犯罪行為を目撃した時
●救急手配が必要な時
●上記の他、異常を乗務員に伝えたい時
救急手配が必要な時は、車内非常ボタンを押すようにと書いてあります。
通勤車両にはAEDが設置されていない
列車が緊急停車したときにAEDが設置されていないことがわかったそうです。
新幹線車内ではAEDが設置されているようです。
このことから、体調不良者に対して早急に対応するには、駅で駅員を呼ぶことが早急な対応になると思いました。
非常ボタンって必要?
緊急停車するなら必要ないのでは、と思うかもしれませんが調べてみると非常ボタンが事故を最小限に留めたケースもあるようです。
東武鉄道株式会社の東上本線成増駅発池袋駅行き10両編成の上り750列車の運転士は、平成28年5月18日(水)、中板橋駅を定刻に発車し、力行後、同駅構内の第12号分岐器の制限速度が35km/hであるため、速度約30km/hでノッチオフし、最後部車両が同分岐器を抜けるまで惰行で運転した。
https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/detail.php?id=1888
列車の運転士は、同分岐器を通過後、再力行し、加速後に、客室内に設置されている非常ボタンが扱われたことを認めたため、非常ブレーキを使用して、列車を停止させた。
その後、列車の車掌が車外の状態を確認したところ、5両目の後台車の全2軸が右に脱線していた。
列車には、乗客約400名、運転士1名及び車掌1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
東武鉄道の脱線事故で、非常ボタンを押したことによって脱線に気づき最小限の被害で済んだ事例です。
非常ボタンが押されずに、そのまま走行を続けていた場合、大きな事故につながっていたかもしれません。
非常に難しい判断ですが、乗客である我々が冷静かつ大胆に行動することが大切なのかな。と思いました。
色々な規定がある鉄道事業者は、場合によっては柔軟な対応ができるような規定になれば良いなと思いました。